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 Atelier Snow_Drop

 



























佐藤三千彦 & 大岡亜紀 二人展


    『海の星クリムゾン、宙の星コバルト』展


        2016年6月22日(水)〜6月28日(火)
        丸善 丸の内本店/オアゾ4階ギャラリーB






わたしたちが生きるこの世界は、色で溢れています。目覚めてから眠るまで、そして夢のなか
でさえ絶えず、どれだけの色に包まれていることでしょう。太陽のようにみずから光を放つも
の色に加え、わたしたちは、ものに反射した光の波長を色として認知します。ですから、世界
はあまねく光に満ちているといえるかもしれません。

佐藤三千彦さんの作品では、風も木立ちも、ひとも犬も、その本質をうつし取られ、自ずから
発光しているかのようです。彼らはものがたりを哀しく唄い、また、安らいで語ります。眺め
ていると、ふと、懇 (ねんご)ろに弔われた安息すら感じたものです。「弔う」は「訪(とぶら)
ふ」に通じるといいます。佐藤さんは、時を分かたず彼らを訪れ、慈しみ、慰撫し、新たな生
を呼吸する術を伝授しているに違いありません。

この展覧会のために、佐藤さんは、軽やかな光のようなタイトルをつけてくださいました。通
奏低音として二人それぞれが、クリムゾン(赤)とコバルト(青)のイメージを展開していま
す。この空間に満ちる光の反射は, どんな赤や青として映るのでしょうか。 それらの光が、皆
様の心をひととき彩る花束となりますよう、祈念いたします。

大岡亜紀



身体はこの国にあっても、心は他の国々を旅することができます。古くはエーゲ文明やヨーロ
ッパにおけるさまざまな帝国へ、あるいはペルシャやトルコ、そして長安からふたたびわが国
へと、無賃旅行のまま自在に回遊することができます。失われてしまった王国の砂時計の砂に
触れることはできなくても、風が吹けば甘いポレンの微粒子がわが魂を刺激して、夢万年、ま
たしても蜃気楼はゆらぎます。

大岡亜紀さんの作品を拝見しているとそれに似た風が吹いています。たとえばケルトからの風
が、あるいは天上(デーヴァ)で吹いている輝かしいもの達がまとった金や青い羽衣のような
フォルムの風が、わたし達へ吹き降りてくるようでなりません。

このたびの二人展は、そんな亜紀さんの「宙の星コバルト」と、わだつみのいろこの宮で出逢
ったくりむぞん姫(人魚)を描いた佐藤三千彦の「海の星クリムゾン」がよれてねじれて螺旋
に光った万華鏡…… それとも、可愛いドロシーとトトの冒険旅行でしょうか!?

靴の踵を鳴らしながら、よろしければ赤い青い魔法の国でしばし遊んでいただければ幸いです


佐藤三千彦

                            


 


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